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よくある質問

石膏の使用量が知りたいのですが?

採取する石膏型の容積について、焼石膏量と混練水の量及び、硬化体の比重等について下表にまとめておりますので御参考にしてください。なお、焼石膏の真比重はβ型で2.64、α型で2.76ですが、約2.7として計算しても結構です。表中の数値は標準混水量でお使いになった場合の計算値であり、混水量(W%)を増減させる際は次の式に所定の数値を入れて計算して下さい。

でき高V(L)=焼石膏(kg)×(0.37+W(混水量) / 100)
銘柄
項目
ハイストーン
HLP型
ハイストーン
N型・B型
ハイストーン
KM型
特級 A級 B級
焼石膏量
(kg)
1 1 1 1 1 1

標準混水量

(%)

30 42 50 62 72 76

水量

(ml)

300 420 500 620 720 760
硬化体容積
(L)
0.67 0.79 0.87 0.99 1.09 1.13
硬化体容積
(cm3
670 790 870 990 1090 1130

上記の内容を数式で表すと次の通りとなります。必要に応じて、各数値を当てはめ算出してください。

硬化体容積[L]=焼石膏量[kg]×(0.37+混水量[%]/100)

 

また、1L(1000cm3)の容積の硬化体を得るために必要な焼石膏の量は下表の通りです。

 

銘柄
項目
ハイストーン
HLP型
ハイストーン
N型・B型
ハイストーン
KM型
特級 A級 B級
硬化体容積
(L)
1 1 1 1 1 1

硬化体容積

(cm3

1000 1000 1000 1000 1000 1000

標準混水量

(%)

30 42 50 62 72 76
焼石膏量
(kg)
1.49 1.27 1.15 1.01 0.92 0.88
水量
(ml)
447 533 575 626 662 669
硬化体比重
(乾燥)
1.77 1.50 1.36 1.20 1.09 1.04

上記の内容を数式で表すと次の通りとなります。

焼石膏量[kg]=硬化体容積[L]÷(0.37+混水量[%]/100)

 

 

石膏鋳型の乾燥方法は?

ハイストーンC-2型(石膏鋳型)の乾燥方法
石膏鋳型の乾燥方法は、石膏鋳造において最も大切な工程です。石膏は加熱すると次の反応式によって脱水されます。
 
CaSO4・2H2O+H2O↑蒸発→CaSO4・1/2H2O+3/2H2O↑蒸発→CaSO4
 
CaSO4・2H2O(二水石膏) H2O(付着水) CaSO4・½H2O(半水石膏) H2O(結晶水) CaSO4(無水石膏)
 
石膏鋳型の成型上、必要な付着水の乾燥過程です。凝結硬化した二水石膏が第一段階として半水石膏に、結晶水が脱水される過程です。半水石膏の結晶水が脱水され無水石膏になります。
 
このような石膏鋳型の脱水過程に合わせた温度で加熱乾燥することが望ましいです。乾燥の温度・時間については、乾燥炉の効率並びに鋳型の大きさ・厚み・形状によって一概には言えませんが、乾燥を時間かけて十分行なうことが必要です。急激に加熱すると反りや割れや表面剥離を生じます。また、乾燥が不十分な場合は、鋳造フカレや湯まわり不良を起こし、さらに鋳型中の残存化合水の水蒸気圧により割れることもあります。
 
 
ハイストーン C-2型 石膏鋳型の乾燥例
1.比較的大型の鋳型(アルミ合金・亜鉛合金)
 炉内温度と時間(36時間)
 常温 → 100℃ → 150℃ → 280℃ → 200℃
(12時間)(8時間)(16時間)(炉内放冷)
 
2. 亜鉛合金金型用鋳型
 炉内温度と時間(24時間)
 常温 → 100℃ → 150℃ → 200℃ → 250℃ → 200℃
(4時間)(4時間)(4時間) (12時間)(炉内放冷)
 
3. アルミ合金鋳型
 炉内温度と時間(24時間)
 常温 → 150℃ → 150℃ → 250℃ → 290℃ → 150℃
(3時間)(4時間)(4時間) (13時間)(炉内放冷)
 備考:鋳造する時は、型の温度100℃以上にして注湯してください。
 
 
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