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カルゲン栽培 大豆 「黒大豆」

 

 

生産者:隅田(すみだ)朋子(はるこ)さん                         DSCF0457.JPG       

生産地:兵庫県篠山市

 

 

丹波黒大豆の発祥の地である、兵庫県篠山市で水稲と黒大豆の生産をされています。

篠山市は、大阪府と京都府に隣接する丹波盆地に位置しているため、昼夜の温度較差が大きく、良質な「コシヒカリ」や「丹波黒大豆」、「山の芋」が栽培されています。

また、秋には篠山特有の霧が立ち込めるそうです。

この霧が、丹波黒大豆を包み込み、黒大豆全体が適度な水分を補給する事により、登熟歩合を向上させるそうです。

 丹波篠山特有の気候風土と生産者のいいものづくりへの情熱が、日本に誇る「丹波黒大豆」を育み育て上げます。

 

篠山市では、昭和53年頃から転作作物として「丹波黒大豆」が増反され、当時は200kg/10㌃以上の収量がありましたが、ここ近年は連作障害や異常気象の影響により、2/3程度の収量に減少しているそうです。

 

一般的な大豆栽培は、機械化による直播栽培が主流ですが、丹波篠山の「丹波黒」は、限られた農地に手間暇をかけ、品質を最優先に考える栽培が各農家で行われています。篠山市では直播栽培よりも移植栽培が多いようです。

 

 

 

【本田準備】

篠山市の水田は粘土質土壌である事から、秋の稲刈りが終わればすぐに翌年の「丹波黒」栽培圃場の畝立てが行われます。

これは、冬の間に圃場表面が凍る事により、土壌の膨軟化を図る土づくりの一環だそうです。

標準的な畝幅は、140~150㎝  排水性を向上させるため、出来る限り高畝に畝立てを行われます。

株間40~45㎝ 1条植えが基本となる為、5月下旬から6月上旬の天気の良い日に、畝の中央に作条を切り、定植の準備を行います。

 

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【播 種】

隅田さんは、手間はかかりますが、直播栽培では無く、より確実なセル育苗をされています。

今回は、培土にカルゲンを予め混ぜ込んだ「花土壌」を試験的に使用します。

 

播種日:6月13日

128穴セルトレイ使用

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①床土充填

セルトレイに培土を均一に充填し、鎮圧します。

 

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②播  種 (播種日:6月13日)

種子消毒された「種子」をヘソを下にして一穴一粒ずつ播種します。

種子消毒されている為、ヘソが解りづらく手間のかかる作業です。

 

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③整  列

10㎝程度地面から上げて、灌水 覆土が出来るように2列に並べます。

直接地面に並べるのではなく、枕木等を用いセルトレイ底面を浮かせる事で、発根を促成します。

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④灌  水

床土の底から水分が確認できるまで、充分灌水します。

 

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セルトレイ育苗の失敗の原因で一番多いのは、灌水量の不足です。

よく観察していると、種子が水分を吸収し、膨れるのが解ります。

 

 

⑤覆  土

2㎝程度の覆土を均一に行います。

 

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⑥被  覆

発芽するまで、太陽シートで被覆します。

播種後発芽まで約4日間は、ベタがけにします。

 

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播種4日目

子葉が持ち上がってきました。                                  

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播種5日目

セルトレイ育苗では、子葉に付いている黒い表皮が外れません。

黒皮が付いたままでは、子葉が展開しなかったり、病原菌の侵入源となるので、霧吹きで水をかけながら、確実に黒皮を取り除きます。

 

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   黒皮が付いている状態                          黒皮を取り除いた状態

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【定 植】

6月23日

畝幅:150㎝  株間:45㎝  1条植え  (手作業です)

 

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【元肥施用】

7月4日

定植された「丹波黒」は、自根で養分吸収ができるまでは、子葉に蓄えられた養分で生育します。

活着=自根から養分吸収が出来る事となり、子葉は自然落下します。 この頃が元肥施用の適期です。

 

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       定植直後                             活着(元肥施用適期)

 

 

隅田さんが施用されているのは、JA指導の「黒大豆スペシャル」で、株と株の間にひとつかみずつ施用されます。

JA指導の施肥量は40㎏/10㌃です。(N:P:K=5:12:10)

 

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