カルゲンを使うとタマネギが甘くなります!
淡路島にて行われた、カルゲンを施用したタマネギの試験データをご紹介します。
一般的なタマネギのデータ
糖度は7~8度
カルシウム含有量:21mg/100g
カルゲン施用内容(当社推奨基準による)
タマネギ栽培特性
①冷涼な気候を好み、寒さにも強い作物ですが、寒冷地では越冬が困難で、春まき栽培がおこなわれます。
②土質の適応性は広いですが、土壌水分に富む粘質土壌で良く生育し、乾きやすくて軽い火山灰土壌での生育は良くありません。
③球の肥大には日長と温度が関係します。長日条件で温度が上昇すると肥大しますが、品種による差があり、早晩性がきまります。
④早まきして大苗で越冬すると、春のとう立ちがしやすくなります。品種毎の播種時期があるので、品種特性にあった栽培を心がけましょう!!
栽培方法
今回調査を行った作型は、普通栽培(9月播種 11月定植)ですが、11月の圃場条件が悪く、圃場準備が遅れたため、定植は12月下旬となりました。
カルゲン施用時期 :元肥 12月下旬 2袋/10a (定植前)
追肥 3月下旬 2袋/10a (収穫の45日前を目安とする)
ネオカル施用時期 :生育中後期(3月下旬・4月中旬・4月下旬)に
500倍~1000倍液を3回葉面散布する。
べと病、疫病の防除(予防)のため、
EBIや有機塩素系殺菌剤と混用散布
展示圃区割り
調査は、収穫適期であるタマネギの茎が自然倒伏してから7日後としました。
調査結果
球高 球径 重量 共に追肥にネオカルを葉面散布した区が最も良く、次いで粒状施用区となりました。
カルゲン栽培区については、葉面散布区調査球の中から球高 球径 球重が平均値に近い1球を分析機関で分析しました。
カルゲン栽培区については、調査球の中から球高 球径 球重が平均値に近い1球を分析機関で分析しました。
カルシウム含有量は、カルゲンを畝全体に施用した区(2区 3区)が高く、次いでネオカルの葉面散布区(4区)となりました。
カルゲン粒状品を畝全面に施用した区が最も高かったのは、主成分である水溶性のカルシウムが、土壌中のあらゆる場所に点在することとなり、栄養素としてのカルシウムをタマネギが効率よく吸収できたためと推測されます。
葉面散布は、速効性のためその効果が即現れますが、反面その効果が長続きしにくい特徴があります。
糖度・カルシウム含有量・大きさなど総合的に分析した結果、タマネギでのカルゲンの最も効果的な施用方法は下記の通りです。
● 定植前にカルゲンを畝全体に施用し、土壌混和します。(2袋/10㌃)
● 収穫の45日前を目安に、カルゲンを畝全体に追肥します。(2袋/10㌃)
● または、ネオカル水和剤(500~1000倍液)を収穫の40日前から2~3回葉面散布を行います。
ただし、施用量については、標準的な土壌条件を基準に記載していますので、実情に応じて適宜増減してください。