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カルゲン・カルシウムについて

作物におけるカルシウムの必要性

果樹類における養分比較   蔬菜類における養分比較
果樹類における養分比較   蔬菜類における養分比較
果樹類では1番多く、蔬菜類では2番目に多く必要とする栄養素です。
農作物の栄養素としてのカルシウムは、品質を左右する大きな働きをもっています。
年々高品質で安全・安心な農産物が求められる今、一層カルシウムの重要性を認識し、カルシウム生理に即した栽培体系を確立することが急務です。

なぜ、カルシウムが不足するのか?

日本の河川のカルシウム含有量はヨーロッパの約1/4、世界平均からみても1/2と圧倒的に少ない。
日本は火山国で火成岩が多いため、土壌中のカルシウム分が不足している。
その土壌と水で生育(栽培)したお米・野菜・果物には、栄養分としてのカルシウムが少ない。
更に、雨の多い日本では年間60㎏/10aものカルシウムが雨と供に流亡している。
河川のカルシウム含有量【単位:ppm】   日本の火山帯
河川のカルシウム含有量【単位:ppm】   日本の火山帯

カルシウムの欠乏症状

生長点(新芽)の委縮(芯止まり)
葉先の褐変壊死(葉先枯れ)
花の奇形(大きさ・形・色・着果不良)
果実の腐敗(尻腐れ・芯腐れ・軟化等)
果実の生育不良(変形・肥大・脱粒)
根の生育不良(毛根・細根)

カルシウム欠乏症の発生要因

土壌養分(塩基)のバランス(石灰・苦土・加里のバランス)
気温や地温の高温又は低温
土壌水分の多湿又は乾燥
植物体内でのカルシウム養分の競合 (交配後~生育中期頃より)
窒素過多
植物体内でのホウ素欠乏

栄養素としてのカルシウムを見直そう!

一般的に、カルシウム=石灰という形で認識されており、以前から土壌の中和剤(酸度矯正)として使用されてまいりました。しかし、石灰類を施し続けた土壌は土壌中の石灰含有量が増え、pH値が年々上昇しアルカリ化の傾向がみられるようになりました。その結果、様々な障害を引起こす要因の一つになっています。
 
土壌中にカルシウムが多量にあるのにそこに生育する作物が、カルシウム欠乏を起こしてしまうといった奇妙な現象が生じているのです。
 
この様に、作物に十分カルシウムを吸収させる必要があるにもかかわらず、石灰類が施せないといった場合には、土壌中のpHを上昇させず、農作物に栄養素としてのカルシウムの補給ができるのは『カルゲン』です。

カルゲンについて

農作物の生育に必要不可欠な養分は、多量要素9種類、微量要素7種類の16元素で構成されています。
カルゲンは、多量要素に含まれるカルシウム(Ca)とイオウ(S)が主成分です。

カルゲンの特長

本来、石灰類 (炭カル)は水に溶けにくく、作物に吸収されにくい資材の一つです。その点カルゲンは、石灰類(炭カル)に比べ水に溶けやすく、作物に吸収されやすいので、あらゆる作物の体質改善・品質向上・食味向上・鮮度保持(貯蔵性向上)が期待でき、とても使いやすいカルシウム補給材です。
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カルゲンと石灰類の比較

区分 カルゲン 石灰質肥料
原料 石膏(農業用) 一般的には炭酸石灰・炭酸苦土石灰・カキ殻石灰などの総称
pH pH4.0前後の酸性
溶解が進むとpH6前後(多くの作物が好むpH)に安定
連用しても作物の生育障害が起こらない
pH7.0以上のアルカリ性
過剰施用又は連用により、pHが上昇作物の生育障害が起こりやすくなる
溶解度 水1Lに2.59g溶解 水1Lに0.015g溶解
目的と効果 水に溶けやすく、作物に吸収され易い
カルシウムの養分補給には最適
水に溶け難く、作物に必要なカルシウムの養分補給としてはあまり期待できない
土壌に残留しやすいため、酸度矯正には適している

カルゲンの施用効果

葉はやや小さく淡緑色で葉肉が厚く茎は太く丈夫になります。
茎葉が立形になるので、光合成能力を促進します。
窒素過剰等による生育障害を軽減します。
葉や実の表面組織が緻密になり、色・艶が向上します。
根の発育を旺盛にします。
細胞組織を丈夫にし、耐病性・耐寒性を強化します。
鮮度を保持し、貯蔵中の腐敗を軽減します。
土壌の団粒化(物理的改善)を促進します。
 
団粒のでき方
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